親なき後問題と民事信託
親なき後問題とは、障害やご病気をお持ちの子どもの親が亡くなってしまったり、大けがや病気によって、そのお子様の身上監護や財産をどのように管理するかという問題です。
障害をもつお子様がいらっしゃるご家庭にとって「親なき後問題」とは、親亡き後のことだけを指しているのではなく病気等によってそのお子様の面倒を見ることができなくなることも含めて、親なきといいます。
親なき後問題のポイント
何かしらの事情によって、障害や病気をお持ちのお子様の面倒を充分にみれなくなってしまった場合のことを考えて、存命で元気なうちに対策をとれるかどうかが一番のポイントです。
また、遺言書では原則として相続による財産承継を一度しか定めることはできません。すなわち、「毎月●万円ずつ財産を引き渡す」等の長期的な承継をすることができないのです。
そこで民事信託を活用することで、委託者を親・受託者を信頼できる親族・受益者に障害等をお持ちのお子様に指定し、信託契約を締結することで長期的かつ安定的に財産を承継することができます。
もちろん、受益者のために適正に財産を管理している受託者には信託財産の中から報酬を支払うこともできます。このように民事信託のなかでも、障害やご病気をお持ちの方の為に活用される民事信託を 福祉型信託 といいます。
民事信託の活用事例 関連項目
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